「もったいない」料理で学ぶフードロス
近ごろ、食品ロスの問題が
取り上げられる機会が増えてきたように思います。
テレビやコマーシャルでも
見かけることがありますが
日本では、
国民ひとりあたりに換算すると
毎日お茶碗1杯分の食べ物が
捨てられているのだとか。
けど、数字に表されているのは
まだその一部分で
食べられるのに棄てられている食材は
見えないところにもたくさん存在します。
先日、青空キッチンの生徒さん
(正確には保護者さん)
から、こんなものを頂きました。
ご自宅の近所の農家さんからの
頂きものなのだそうです。
形が不揃いだったり、
ひびが入ってしまったり…
規格外のものは売り物にならないので
自宅で食べる分以外は捨てられてしまうそう…
形が悪くても、
食べればおいしいにんじん。
栄養満点のにんじん。
こうした、市場に出回っていないものは
廃棄される食品の数字には上がってこないのだそうです。
にんじんを頂いた数日後は
青空キッチンで「カレーライス」が
登場する予定だったので
ちょうどいいと思い
レッスンで使わせて頂くことにしました。
野菜は、子どもたちが
すぐに調理に取りかかれるよう
ある程度下処理をしておくのですが
皮をむく時、ひびが入った部分は
包丁でV字に切り込みを入れたので
『形の違うにんじんががあるよ』と
子どもたちは不思議そうな顔。
こういうにんじんは
形が悪くてお店では売れないから
食べずに捨てられちゃうんだよ。
とお話をすると、大半の子が
『えーー、もったいない!』
という反応を示してくれ、
ちょっと安堵した先生なのでした。
捨てられるはずだったにんじんは
無事、カレーの一員となり
ひび割れて見た目が悪くなっていた部分は
『ハートみたい♡』
『今日の(いちょう切りの)にんじんは
本当にいちょうのかたちだ!』
…と、子どもたちの人気者になりました。
食品ロスや環境問題など
個人でできる努力は微々たるものです。
でも、小さな力でも
誰かが動かし始めなければ
大きな流れにはなりません。
子どもたちが大人になった時に
笑顔で暮らせる社会を守るため
折に触れ『もったいない』の気持ちを
伝えていけたらいいなと思います。
青空キッチンでは、
楽しく調理体験を重ねながら
知っておいてほしい食の知識やマナーを身につけ
健康な体づくりの礎を築きます
青空キッチン武蔵浦和校
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